花と木と
マンションに建て替える前の家には広い庭があった。
玄関から門までの間の石畳脇にもいろいろな低木や樹木があり、
祖父の代の頃から長い年月を生きてきた大きな木もあった。
玄関から門までの間の石畳脇にもいろいろな低木や樹木があり、
祖父の代の頃から長い年月を生きてきた大きな木もあった。
あの頃は当たり前の風景が、今はとっても懐かしい。
生活はしやすく便利な建物になったが、庭も樹木もあの時にすべてなくなってしまった。
生活はしやすく便利な建物になったが、庭も樹木もあの時にすべてなくなってしまった。
この季節は、沈丁花の甘い香りがしていたっけ。
石畳脇のつつじとさつきは何種類もあったので、近所の人が鑑賞に来ていた。
小学校の時、そのつつじとさつきをテーマにした作文を書き、
学年で選ばれて、お昼休みの校内放送で放送部の人が朗読してくれた。
小学校の時、そのつつじとさつきをテーマにした作文を書き、
学年で選ばれて、お昼休みの校内放送で放送部の人が朗読してくれた。
門の脇にあった大きな泰山木、しっかりとした白い花弁がぽっとりと落ちる。
アジサイの季節の雨の日、石畳脇の低木の下から飛んでくるカエルが怖くて、
いつも傘の先でトントンと音を出して、カエルがガサガサ動いてから
自分が通るというやり方をしていたので、門から玄関までやたらと
時間がかかって、母に笑われていた。
いつも傘の先でトントンと音を出して、カエルがガサガサ動いてから
自分が通るというやり方をしていたので、門から玄関までやたらと
時間がかかって、母に笑われていた。
桃の木、フェンスに絡ませたバラの花、カラスがつついていた柿の実、
そうそう温室もあったっけ。引退した祖父がランを大切に育てていた。
そうそう温室もあったっけ。引退した祖父がランを大切に育てていた。
小学生の時は強制的に芝生の草取りを手伝わされて、ミミズがでてきて
二度とやらないと親に宣言したり・・・
二度とやらないと親に宣言したり・・・
たまに息が詰まる感じがするのは、やっぱり木や草花にいつも接していないからかな・・・
写真は、今日歩いた道端で見かけた花たち。