小説

本屋でふと手にした文庫本。
『幾多の失敗を乗り越え、手探りの中での研究。技術開発に賭けた男たちのロマンと情熱。』とある。

世界で最初に胃カメラを開発したのが日本人だとは知らなかった。

戦後間もない頃のオリンパス光学工業（現・オリンパス）の技術者と東大分院の外科医の物語。
吉村昭さんの『光る壁画』。
物資不足の厳しい時代、また途方にくれそうな技術的困難さや試練を
技術者としての情熱とチームワークで乗り切り、画期的な開発に成功する。
解説にもあったが、まさに人事を尽くして天命を待つである。

私は技術者ではないが、使命を与えられた時、力の限りを尽くしているだろうか。
困難な局面では、最初から逃げたりしていないだろうか。

新しい道に進む私にちょっと力を与えてくれた気がする。