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青い海、青い空、青い月、青い花、青い貝・・・

アカテガニの産卵(放仔)

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8月30日土曜日、大潮、月齢28.7(8月31日が新月)、日入18:12。

三浦半島の江奈湾でアカテガニの産卵を観察。

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十脚目 イワガニ科 アカテガニ

アカテガニは海に近いところに住む。
湿った場所にいる限り水に入らなくてもよく、陸上穴居生活をするカニ
陸上で餌を食べながら何日でも暮らせるが、脱皮と放卵の時は水につからなくてならない。
進化の道すじのなかで最も陸生化の進んだカニの一種。
冬の間は巣穴で越冬し、カエルよりも遅い5月頃に巣穴からはいだして、
餌を食べ、脱皮し、成長して、夏の満月または新月の前後に放卵する。

観音崎自然博物館のアカテガニ集団産卵観察会』の資料より
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江奈湾の湿地帯の獣道というかジャングルのようなところを抜けて、日没から約30分観察。
海に膝あたりまでつかり、山側からアカテガニがおりてくるのを
おどろかさないようにじっと身じろぎせずに待つ。

暗闇に目をこらしていると、一匹、また一匹とメスが水際に・・・
最初は波をこわがっているような様子を見せるカニもいるが、
ずんずんと波打ち際にやってくるカニもいる。

水につかり、波が引く時に、体をブルブルブルっと勢いよくふるわして、お腹の卵を放つ。

実はこの卵の中には幼生の形がほとんど出来上がっている。
放卵の瞬間に、卵は孵化して、ゾエアという幼生になり泳ぎ出す。
(ちなみに、ゾエアの次の幼生期がメガロパ。
 伊豆のIOPの浅瀬でメガロパは何度か見たことがあります。)

大集団は見られませんでしたが、初めてアカテガニの産卵風景を観察!

こういった自然がどうぞこれからも守られますように。

写真は
・江奈湾
・数百万匹のアカテガニが住んでいる森
・道路脇にいたアカテガニ
・道路脇の土手にいた卵を持ったアカテガニ
・湿地帯の様子
・波打ち際のメスガニ