星野道夫さんの写真集を久しぶりに眺めた。
体の中に、清らかな水が流れる感じがした。
5年前の展覧会では大きなパネルの写真に見入ってしまった。
野生の動物たち、スケールの大きさ、
雄大な自然・・・
言葉ではうまく表現が出来ないが、温かさを感じる写真。
そして、写真に添えられた物語のような文章。
---『
星野道夫の宇宙』(
朝日新聞社)より一部抜粋 ---
『たった一度のかけがえのない一生に、
私たちが選ぶそれぞれの生き甲斐とは、
何と他愛もないものなのだろう。
そして、何と多様性にみちたものなのか。』
『どこにいようと、
すべてのものに平等に同じ時が流れている。
その事実は、考えてみると、
限りなく深遠なことのような気がしてくる。』
『人と出会い、
その人間を好きになればなるほど、
風景は広がりと深さをもってきます。
やはり世界は無限の広がりを
内包していると思いたいものです。』